山口県の中央に位置し、豊かな自然や歴史が共存する文化都市・山口市。
私たち「長州苑」は、そんな山口市が誇る国宝「瑠璃光寺五重塔」すぐそばで営業させていただいております。
旅行や観光において「お土産」って醍醐味のひとつですよね。
一緒に来られなかった人たちのために、どんなものが喜んでもらえるか、想像を膨らましながらお店をまわる…。
そんな楽しい時間ですが、悩み過ぎて疲れてしまった。なんて経験がある方もいらっしゃるのでは。
そこでこのページでは「山口の定番みやげ」にスポットを当ててご紹介していきたいと思います。
どんなものが山口みやげの定番なのか。そこを押さえておくと、お土産探しがスムーズになりますよ。
また、それぞれの商品にYahoo!ショッピング「山口ぶちええもん!長州苑」のリンクもご用意しております。
お家に居ながらでもお土産をご購入いただけますので、併せてご利用くださいませ。
1.山口外郎(ういろう)
山口市のお土産として、一番知名度が高いのがこの「外郎(ういろう)」ではないでしょうか。
全国各地にも、ういろうが名物という地域はたくさんあります(神奈川の小田原外郎、名古屋の青柳外郎など)
その中でも、山口外郎だけがもつ特徴があります。
それは、「わらび粉」が主原料だということ。
他地域のういろうは米粉・小麦粉を使う場合が多いのですが、山口ではわらび粉を使用します。
そのため、わらび餅のようなプルプル食感になるんですね。
そんなプルプル&もちもち食感の山口外郎。
山口市民みんなに愛される名物です。
ここで外郎のルーツを少しご紹介いたします。
時代はさかのぼり、室町時代。
中国から亡命した陳宗敬という人が、将軍にせきやたんに良く効く薬を献上しました。
その方の役職名が「礼部員外郎(れいぶいんがいろう)」…そう、外郎だったのです。
薬と共に伝えられた、口直しのお菓子がとても好評だったため、役職から名前をとって「外郎もち」として全国各地に伝わった、と言われています(諸説あり)。
当時、山口を中心に治めていた、西日本一の大大名「大内家」の歴代当主も、好んで召し上がっていたとか。
ちなみに、長州苑のテイクアウトカフェ「5縁Cafe」では、他では召し上がることのできない「飲む外郎」をご提供しております。
本来は蒸して固める外郎を、蒸さずに火をかけてトロトロに仕上げた新食感ドリンクです!
是非一度お試しくださいませ。
2.山焼きだんご
山口県美祢市にある秋吉台(あきよしだい)は、国定公園であり特別天然記念物、日本最大級のカルスト台地です。
その壮大な光景は美しく、いつ訪れても私たちに非日常感を味わわせてくれます。
そんな秋吉台で毎年2月に行われる、「秋吉台山焼き」という行事をご存じですか?
秋吉台上、約1,138ヘクタールに火を入れて、伸びた雑草を燃やし尽くす、美祢市の一大風物詩です。
山口県美祢市秋吉台国定公園観光情報HP/イベント情報より転載
見ごたえもあり人気のイベントですが、山焼き自体古い草木を灰にすることで、草原の維持、森林化防止、貴重な植物や昆虫等の生息環境保全、倒木等による石灰石の棄損を防止することに繋がる、なくてはならない行事なのです。
そんな山焼きをルーツに作られたのがこちらの「山焼きだんご」。
当店でも特に人気のお土産のひとつでございます。
2023年に放送されたテレビ番組で、明石家さんまさんに山口市出身の卓球選手・石川佳純さんがお土産として選んで手渡したことも話題となりました。
50年もの歴史のあるお菓子なので、当店にお越しのお客様から「懐かしい~」「子どもの頃、修学旅行で買ったのよ!」なんて声もよく聞こえてきます。
やわらかくモチモチのお団子に、たっぷりきなこがたっぷりとまぶしてある、素朴なお味の美味しい山焼きだんご。
レトロなパッケージもオシャレで、老若男女問わず喜んでいただけるお品でございます。
3.月でひろった卵
柳井市に本社を置き、県内様々な地域で多種多様な業態にてクオリティの高いスイーツをご提供されている「あさひ製菓」さん。
山口県で一番有名な洋菓子・和菓子屋さんではないでしょうか。
そんなあさひ製菓さんの商品の中で、県民にが一番愛着を持っているお菓子が「月でひろった卵」です。
子どものころ、初めて「月でひろった卵」を食べたときは衝撃でした。
「こんな美味しいお菓子がこの世にあるのか…」と感動したのを覚えています。
美味しさの秘密は、こだわりの原材料でしょう。
卵・牛乳は山口県産の新鮮なものを使用。食感のアクセントとなる栗はすべて国産のものを。
蒸し上げるために使用する水は、会社の地下からくみ上げられるおいしい水「琴名水」。
細部にいたるまで強いこだわりを持って、月でひろった卵は作られています。
あさひ製菓 オフィシャルページ /月でひろった卵 特設サイトから転載
ふわふわできめ細やかな生地の中には、トロトロの濃厚カスタードクリームが。
よくあるアルコールの香りの強いものではなく、風味豊かで生地と本当によく合います。
クオリティが高い分、お値段もややしますが、ちょっと贅沢なお土産をお求めの方には本当にオススメできる商品でございます。
4.ふぐせんべい
山口県といえばやっぱり「ふぐ」を連想される方は多いのではないでしょうか。
数も種類もバラエティ豊富なふぐの関連商品。
その中でも根強い人気を持ち続けるロングセラーがこちら「ふぐせんべい」でございます。
乾燥させたふぐの身や、ふぐの骨や皮がしっかり練り込まれたおせんべいはサックサクで風味豊か。
味付けは辛子マヨネーズ。この辛子が結構効いていて、ピリッとパンチのあるお味となっています。
辛いのが苦手な方にはちょっとだけ刺激的かもしれませんが、その分食べ応えがあり、おつまみにもおすすめですよ。
やめられない、とめられない味に仕上がっております。
山口のお土産として、とってもわかりやすい「ふぐせんべい」。
味のクオリティもしっかり高いので、きっと喜んでいただけると思います。
ふぐ関連の商品なら、こちらもおすすめです。
ふぐ炙り焼き
国産のまふぐがごろごろ、3尾セットになっております。
そのまま召し上がるも良し、湯煎やレンジで温めるのも良し、ほぐしてサラダなどに加えるのもオススメです。
うす塩味と焼きの香ばしさが、お酒によく合います。
ふく茶漬け
ふぐを使用した、シンプルでありながら旨味を感じさせてくれる一品です。
ふくらーめん
「ふく」の水揚量日本一の下関・唐戸市場。
そこで水揚げされた天然とらふぐのアラをふんだんに使用した、特製出汁スープが自慢のインスタントラーメンです。
ふくまん
やさしい甘さのミルクあんを、ふぐ型のしっとり生地で包み込みました。
小さいお子様から大人の方まで、幅広い年齢層の方に喜ばれること、うけあいです。
5.大内人形
山口県山口市は室町時代、西日本一の大大名として栄華を極めた「大内氏」の本拠として栄えた歴史がございます。
中興の祖・大内弘世(ひろよ)の奥様は京の公家出身でした。しかし京都が恋しく、毎日泣いて暮らしていた奥様。
そんな奥様のために、弘世は都市計画を京都に倣ったものにし、寺社仏閣も京都のものを勧請。
京都の職人や文化人も山口に呼び寄せるなどして、奥様をなぐさめたと伝わっています。
町のつくりや寺社仏閣に、当時を想起させる名残がたくさん残っており、山口は「西の京」とも呼ばれています。
そんな素敵なお話から生まれたのが、漆塗りの人形「大内人形」です。
大内氏の時代から、渋みのある深い朱色が特徴の漆器「大内塗」は、海外への重要な輸出品となっていました。
現在でもお箸を始めとした漆器も作られていますが、現在「大内塗」と聞いて連想されるのは「大内人形」である方が多いのではないでしょうか。
大内人形の特徴をご紹介します。
- コロンとしたまんまるのシルエット
- 漆(うるし)特有のつるつるの質感
- 朗らかな表情、おちょぼ口に、垂れた目じり
- お殿様がお姫様のことを大事にしていたというエピソード
今では夫婦円満を始めとした、家の守り神として人気です。
また、殿と姫が対になったかたちが一般的でありますが、近年では三人官女や豪華な飾りを施した「大内ひな人形」もとても人気がございます。
当店では4社の大内塗工房の作品を取り扱っております。
(桑原大内塗・谷口漆香堂・大内塗工房ふるや・中村民芸者)
いずれもキュートでありながら個性的な作品を作られる先生です。
漆の原料高騰や後継者不足に悩まされながらも、大内塗文化を守っておられます。
ぜひ一度、当店で実物をご覧くださいませ。
5.夏みかん商品
山口県は、日本で最初に夏みかんを栽培した土地とも言われています。
今から約300年前の宝永元年(1704年)、西本於長という女性が海岸に漂着した果実を拾い、その種子を蒔いて育てたのがはじまりだとか。
明治に入り、夏みかん栽培は職を失った武士への救済措置として奨励された過去があり、山口県、特に萩市では昔植えられた夏みかんの木が今なお多く残っています。
山口県の道路を走っていると、オレンジ色のガードレールが多く目につきます。
これは1963年の山口国体の際に、名産の夏みかん色に塗り替えられたものです。
夏みかん自体は季節もの、生ものなので当店では取り扱いしておりませんが、代わりに品揃え豊富な夏みかん商品をご紹介いたします。
萩夏みかん缶詰
贅沢に、萩の夏みかんだけを使用したシロップ漬け。
シロップ漬けとはいえ、夏みかん特有のほろ苦さもしっかり残っており、大人の方でも美味しくいただけます。
食感もしっかり残っており、食べ応えもしっかり。
お菓子作りやヨーグルトに入れたりはもちろん、そのまま食べても絶品です。
フタはプルタブなので、道具がなくても簡単に開けられます。
夏みかんマーマレード
夏みかんの外皮と内皮を使用したマーマレード。
みかん果汁を加えることで夏みかんの苦味とみかんの香りが楽しめる商品です。
甘ったるくなく爽やかな味なので、誰でも美味しく召し上がれます。
レトロな缶で賞味期限も長いので、お土産にも喜ばれますよ。
当店の「Yahoo!ショッピング 山口ぶちええもん!長州苑」でも評価が高く、たくさんのレビューをいただいている商品です。
夏みかん丸漬け
山口の夏みかん菓子といえばこちらを連想される方も多いのではないでしょうか。
度々テレビなどでも取り上げられる逸品です。
夏みかんを丸ごと使い、中身をくり抜き、みかんの形を残したまま羊羹を流し込んでいます。
皮の部分もおいしくお召し上がりいただけます。
くし切りにすると、見た目も優雅。大切なお客様へのおもてなしにもぜひ。
夏みかんの皮菓子
こちらも夏みかん菓子として有名ですね。
夏みかんの分厚い皮を使用したお菓子で、山口県ではお茶請けとしてよく使われます。
甘いだけではなくほろ苦さも感じられ、サクッとした食感のとても奥深いお菓子です。
よく熟した皮を使ったほろ苦いお菓子と、青切りと呼ばれる、熟れる前の青い夏みかんの皮をスライスして作った爽やかなお菓子がセットになっています。
夏みかんジュース
瓶がキュートな「夏みかん4」は、ほろ苦さを感じられる国産夏みかんを中心にオレンジ、温州みかんもミックスしているので、大人からお子様まで、どなたでも美味しく召し上がれます。
使用する柑橘類はいずれも保存料無添加、残留農薬なしの、安心の夏みかんジュースです。
4倍希釈なので、炭酸で割るのもお湯で割るのも、薄めにさっぱり仕上げるも濃いめに仕上げるのも自由。
瓶には平らな面が二カ所あるので、傾けた状態で立たせることもでき、一輪挿しとしても使えます。
6.風月堂の利休饅頭
「利休さん」の愛称で親しまれる、一口サイズの蒸し饅頭「利休饅頭」は、山口県宇部市の名物饅頭です。
利休饅頭を作るお菓子屋さんが数あれど、宇部風月堂さんの利休饅頭は、しっとりとした生地で黒糖の風味がとても豊か。
黒糖が好きな方にはたまらない一品です。
餡はこしあん、白あんが半々。
どちらも上品な甘さで、お茶にもとても良く合います。
一口サイズのお饅頭がひとつひとつ包まれて包装されているので、配り菓子としてのコスパも抜群。
食べ盛りのお子様のいるお宅へのお土産にも重宝しますよ。
とはいえ、ひとつひとつ丁寧に作られており、本当に美味しいので、気を抜くとすぐなくなってしまいますが…。
7.萩焼(山口萩焼)
「一楽二萩三唐津」とも呼ばれ、古くから茶人をはじめ文化人から愛されてきた萩焼。
ざっくりとした焼き方かつ、使用する土が比較的粗いため、浸透性や保水性が高い器です。
そのため、表面の微かなヒビ(貫入)にお茶やお酒が染み込んでいきやすく、染み込んだヒビが薄っすらと模様のように浮き上がり…。
そこからさらにじわじわと器の色自体が変わっていく様は「萩の七化け」とも呼ばれ、萩焼の枯れた魅力となっています。
そのように「化ける」特徴も含め、使えば使うほど愛着の湧く器でございます。
ぜひお気に入りの一点をお探しくださいませ。
また、萩焼という名前の通り、萩市が萩焼の中心地ではありますが、山口市にも「ヤマトズギャラリー」「明善窯」等の萩焼工房がございます。
いずれも個性的でありながら日常にすんなり溶け込むような、魅力的な器を焼いていらっしゃいます。
長州苑ではたくさんの工房の作品を一堂にご覧いただけます。ぜひ一度ご覧くださいませ。