外郎
外郎の起源は室町時代にさかのぼるといわれ、大内氏、毛利家代々の殿様からも愛された山口を代表する伝統銘菓。
名古屋の外郎の原料がうるち米粉なのに対し、山口県の外郎は「わらび粉」。厳選された小豆や白豆をこし餡に仕上げ、澱粉と砂糖を加えじっくりと時間をかけて蒸しあげました。
なめらかな舌触りと気品のある風味、控えめで上品な甘さが特徴です。お茶請けにもぜひご利用下さい。
大内人形
使うほどに素朴な親しみを与えてくれる、山口市に伝わる漆工芸、大内塗。 渋い大内朱に優雅な秋草と、大内菱を中心に純金箔をちりばめた霞が美しく調和して、独特の風情をかもし出し、室町時代の朝鮮や明との貿易の主要な輸出品であったと言われています。
また、大内氏二十四代大内弘世が、京から迎えた花嫁の、都を懐かしみ寂しがる憂情を慰めるために作り出されたのが大内人形。そんなロマンチックな伝説から夫婦円満の象徴として広く愛用され、時を越えて受け継がれてきた大内文化の遺産です。
萩焼
「一楽、二萩、三唐津」と言われ、茶陶としても、誉れの高い焼物。形、装飾の素朴さが特徴です。歴史は古く、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、毛利輝元が連れ帰った朝鮮の陶工・李勺光と李敬兄弟に藩の御用窯を開窯させたことに始まるといわれています。